テレビゲームはアナログ万歳
PS3やE3で登場したnintendo3DSによって、いままでテレビゲームが目指していたであろう地点、現実と見まごうようなリアリティや現実と同じような動作のゲームにはもう到達したのではないだろうか。
そもそもゲームは当初の面白さであるゲーム性から離れひたすらグラフィックや現実のようなリアルを追求していくようになった。
トップを占めたのはやっぱり……21世紀に最も売れたゲームソフト50本:欧米ゲーム事情/ゲーム情報ポータル:ジーパラドットコム
を見ると、上位5位は
1位:Wii Sports/任天堂/Wii/06年11月/4,450万本
2位:はじめてのWii/任天堂/Wii/06年12月/2,270万本
3位:nintendogs/任天堂/DS/05年4月/2,209万本
4位:New スーパーマリオブラザーズ/任天堂/DS/06年5月/1,847万本
5位:Wii Fit 任天堂/Wii/07年12月/1,789万本
と全て任天堂というのも凄いが、どのゲームもアナログ風なゲーム性であると言える。
ここでのアナログ風とは入力の方法やゲームの仕組みなどについてである。
入力はコントローラーを傾ける、振る、狙うといった直感的行為のことであり
現実と同じ動きであるというアナログさ、ボタンではなくコントローラーを振ってボールを打つということ
Wii sports や はじめてのWii、Wii Fit の面白さはアナログ風な入力である
何たってテニスやってるんだから、ヨガやってるんだから(コレなんてただ実際ヨガしてるだけだ)。
もうひとつのアナログ風。
ゲームの仕組みとは本物と同じような仕組みであるということ
簡略化したものを見立てるのではなく、そのまんまのリアルを持ってくる。
nintendogsはペット育成である。
けしてたまごっちのようではなく、リアルであり、さわる、なでるなどタッチペンを使った入力である。
実際の犬と同じような要素によって育成する。
ここでのアナログというのは本来の意味と違うが、リアルというニュアンスで捕らえて欲しい。
世の電子機器全般の風潮としてアナログ風がキーワードになっているのは周知の通りである
iPadはその頂点に君臨するかもしれない。
iBookをページをめくるなどわざわざアナログ風な演出にしているからだ。
そしてそのAppleのおかげで世の中もなんとなくアナログいいね、みたいな雰囲気になりつつある。
猫も杓子もタッチパネルである。
アナログはいい。
これからはテレビゲームではなくてアナログゲームの時代かもしれない。
(あっさー)